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革新の川崎フロンターレを支えるプーマ「evoSPEED」

タイトル奪取に燃える今季の川崎フロンターレを影で支えるプーマ「evoSPEED」。軽量化に成功した革新的シューズを履き分ける選手側の思惑とは?

Icon 17410226 10155119256122298 2015293784 n 西原 雄一 | 2017/03/24
2016年シーズンは、川崎フロンターレにとって、悲願のタイトル獲得に手が届きそうで届かないシーズンだった。

ファーストステージ2位、セカンドステージ3位、チャンピオンシップで鹿島アントラーズに敗れて、年間3位。2017年元旦に行われた天皇杯決勝でも鹿島アントラーズに敗れて、準優勝。選手・スタッフにとっても、サポーターにとっても悔しさの残るシーズンだったはずだ

悲願のタイトル獲得を目指して迎えた、2017年シーズン。Jリーグは2勝1敗1分け(第4節終了時点)、ACLでは3分け(2017年3月15日時点)とまずますのスタートを切った川崎フロンターレを、ユニフォームサプライヤーとして、2011年からサポートしているのが、プーマだ。

そして、プーマがサポートしているのは、ユニフォームだけではない。川崎フロンターレの選手には、プーマのスパイクを履いて戦っている選手がいる。

第1節の大宮アルディージャ戦に先発出場した選手では、小林、田坂、谷口、車屋、阿部、エドゥアルド・ネットと6人もの選手がプーマのスパイクを着用していたのだ。そんな、川崎フロンターレの選手が履いていたプーマのスパイクが、「evoSPEED」だ。

evoSPEEDは、スピードと敏捷性をコンセプトに軽量化を追求したシリーズだ。特徴は圧倒的なまでの軽さだ。

軽さを極限まで追求したスーパーライト仕様の片足分の重量は、なんと119g(26.0cm)。別モデルのevoTOUCHが242g(26.0cm。片足)なので、いかに軽さを追求して作られているかが、よく分かる。

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evoSPEEDは、仕様によって、スタッドの数や形状が微妙に違う。スーパーライト仕様はつま先側に7個、かかと側に3個のスタッドがついている。一方、同じevoSPEEDでも、硬い土、人工芝にも対応するモデルは、つま先側に10個、かかと側に5個のスタッドがついている。

スーパーライト仕様のスタッドの形状は陸上のスパイクのようで、直線的なスピードが発揮しやすい造りになっている。一方、硬い土、人工芝に対応するモデルは、左右の動きに素早く対応しやすい造りになっているといえる。

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川崎フロンターレのプーマ着用選手も、自身のプレースタイルにあわせて、evoSPEEDを履き分けていた。

第1節の大宮アルディージャ戦では、小林、車屋、阿部、エドゥアルド・ネットといった選手は、スピードを重視したスーパーライト仕様のモデルを履いていた。

一方、谷口、田坂といった選手は、硬い土、人工芝に対応するモデルを履いていた。

動き出しやスピードを武器としている選手がスーパーライト仕様を、守備の時に左右に相手の揺さぶりに対応しなければならない選手が、硬い土、人工芝にも対応するモデルを履いているのが興味深い。

見た目の色やデザインは同じでも、選手はプレースタイルの違いによって、スパイクを微妙に履き分けている。

あまり知られていない選手のスパイクへのこだわりを知ると、もっと普段観ているJリーグに対する興味を深めることが出来るはずだ。

川崎フロンターレのevoSPEEDを履いている選手たちが、2017年にどんな活躍をみせるのか。そして、悲願のタイトル獲得に手がとどくのか。シーズンは始まったばかり。今後が楽しみだ。

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写真/瀬川泰祐